TCP/IP&ネットワークコマンド入門

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クローンの作成(Part 2)

2.7「異なるネットワークとの通信を試してみよう」では、テスト環境をもう1台追加して、経路情報を定義することで異なるネットワークとの通信を試します。

  1. NATネットワーク用のデバイスを追加する
  2. 仮想マシン(Ubuntu 1)の クローンを作成する 
  3. 作成した仮想マシン(Ubuntu 3)のネットワークデバイスを変更する
  4. ホスト名を変更する
  5. 1台目の仮想マシンにネットワークデバイスを追加する

NATネットワーク用のデバイスを追加する

Ubuntu3という仮想環境を作成し、Ubuntu1・Ubuntu2とは異なるネットワークアドレスを設定したいのでNATネットワークを追加します。 (参考:VirtualBoxの「NATネットワーク」とは

本書では、新しいNATネットワークデバイスで 10.0.3.0/24 fd17:625c:f037:3::/64 を使用しています。

「ファイル」→「ツール」→「ネットワークマネージャー」を選択

「NATネットワーク」タブで「作成」→「プロパティ」を設定して「適用」

設定内容は以下のとおりです: 名前(任意、変更不要):NatNetwork 1

IPv4用の設定 IPv4プレフィックス:10.0.3.0/24 DHCPを有効化: ✓有効

IPv6用の設定 IPv6を有効化: ✓有効 IPv6プレフィックス:fd17:625c:f037:3::/64 IPv6デフォルトルートのアドバタイズ: ✓有効

既存のNATネットワークで使用している「10.0.2.0/24」と「fd17:625c:f037:2::/64」とは異なるアドレスであれば設定は任意です。ここではそれぞれ2を3に変更した値を使用しています。

仮想マシン(Ubuntu 1)の クローンを作成する 

クローンを作成し、上で作成したネットワークデバイスを割り当てます。クローン元の仮想マシンは電源オフの状態になっている必要があるため、1台目の仮想マシンが「動作中」の状態になっている場合はシャットダウンしてください。

設定は以下のとおりです: 名前(任意):Ubuntu 3 すべてのネットワークアダプターでMACアドレスを生成 リンクしたクローン

1台目の仮想マシン選択して「仮想マシン」→「クローン」

名前を変更し、MACアドレスのポリシーを「すべてのネットワークアダプターでMACアドレスを作成」を選択して「OK」

「リンクしたクローン」を選択して「完了」

作成した仮想マシン(Ubuntu 3)のネットワークデバイスを変更する

クローンで作成した仮想マシンのネットワークアダプター1を「NATネットワーク」にして、上で作成したネットワークデバイスを選択します。

新しく作成した仮想マシンを選択して「設定」をクリック

「ネットワーク」の「アダプター1」で割り当てを変更して「OK」

設定は以下のとおりです(アダプター1): ネットワークアダプターを有効化:✓有効(変更しない) 割り当て:NATネットワーク 名前:NatNetwork1(上で作成したネットワークデバイス)

ホスト名を変更する

  3台目の仮想マシンのホスト名(コンピューターの名前)を変更します。仮想マシンを起動して以下のコマンドを実行してください。ここでは、ubuntu3という名前にしています。

sudo hostnamectl set-hostname ubuntu3

なお、プロンプト(本文参照)は端末を開き直すことで反映されます。

※実行画面はPart 1参照

1台目の仮想マシンにネットワークデバイスを追加する

最後に1台目の仮想マシンにネットワークデバイスを追加します。Ubuntu1はネットワークデバイスが2つ登録されている状態となります。

Ubuntu1を選択して「仮想マシン」→「設定(Ctrl+S)」で設定画面を開き、「ネットワーク」で 「アダプター2」の「割り当て」を「NATネットワーク」にして1で作成したネットワークデバイ スを選択します 図D 。

1台目の仮想マシンを選択して「設定」をクリック

「ネットワーク」の「**アダプター2**」で割り当てを変更して「OK」

設定は以下のとおりです: アダプター2 ネットワークアダプターを有効化:✓有効 割り当て:NATネットワーク 名前:NatNetwork1(上で作成したネットワークデバイス)

※アダプター1は変更しない


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